景気回復で「安心社会」実現へ!

つくばの若者とホンネで語る 意見交換会を開催!
『社会保障制度とニッポンの未来』

にわゆうやは、30年に及ぶ政治活動の中で常に「若者が希望を持てる日本の未来」を考えてきました。いま現在の若者の考えをしっかり受け止めるため、2012年9月13日につくば市内で行われた意見交換会で、学生や社会人など20〜 30代の6人と膝を交えて率直に議論。その詳しい内容をお伝えします。

あいさつ

今日は皆様方のナマの声を聞かせていただきたいと思って参りました。

数多くの研究機関が集積するつくば市は、世界的に見ても非常に特色のあるまちです。まちづくりには時間がかかりますが、35年の歳月を経て多様な文化施設が整備され、教育の面でも優れた試みがなされています。このつくば市に住みたい方が増えていることを、私も大変うれしく思っております。  今日は、私のライフワークであり国民的議論を呼んでいる社会保障制度について、また今後のつくば市のあり方について、率直なご意見を伺えましたら大変ありがたく存じます。

【参加者】
Aさん(自営業)・Bさん(自営業兼大学院生)・Cさん(大学3年生)
Dさん(会社員)・Eさん(大学4年生)・Fさん(会社員) 順不同

日本の未来はどうなる!? 社会保障制度のゆくえ

意見交換会 画像1丹羽 このテーマは、実は若い皆様方にとって一番大きな問題と言えます。私は30年に及ぶ政治活動の中で、常に日本の将来を考えてきました。現在の人口は1億3千万人弱ですが、これから人口が減少して約9千万人の時代を迎えます。その最大の要因は、高齢化の波が欧米の4倍から5倍という猛スピードで押し寄せていることです。いま、日本の医療、介護、年金など社会保障制度は、世代間の支え合い、率直に言えば若い世代にお年寄りが支えられる図式となっています。現状では、65歳以上のお年寄り1人を2.4人で支えていますが、2050年にはお年寄り1人を1.2人で支えることになります。人口構成が、騎馬戦型から肩車型になっていくということです。これに加え、社会保障制度には経済成長の問題も絡んできます。社会保障制度とは、人間の尊厳を守る制度です。これを未来にわたり維持しなければならないというのが、私の基本的な考えです。

Bさん
私自身、社会保障制度のシステム全体をよく理解できていないのですが、とくに年金については一人に対する負担が増える、支払った金額より給付される金額が少ないとメディアから聞かされるので、不安で仕方ありません。
Eさん
高齢者が相対的に増えることで騎馬戦型から肩車型になるのはやむを得ませんが、医療の進歩により元気な高齢者が増えているので、年金の受給年齢を上げたり、雇用の定年を延ばしたりすれば、それほど極端に肩車型へ加速しないのではないでしょうか。
Cさん
まだ学生で年金も税金も親が払ってくれているので、社会保障制度や少子化問題について危機感を持つところまでいきません。政治家が決めた年金の額を払うしかない状況で、果たして個人に何ができるのか、と考えてしまいます。
Aさん
近年、出生率と死亡率が逆転しました。今までは生まれる方が多かったので騎馬戦型を保てましたが、今後はそうはいかなくなります。我々が年をとる頃は若者が少ないので、生活に必要な金額の40〜50%しか受け取れない可能性があります。正しい情報をどこで得ればいいのか、その問題を国がどう考えどう変えてくれるのか、かなり不安です。
Fさん
年金については、自分があと何年働けるか、受給年齢までにいくら貯えられるか考えると、非常に厳しい現実があります。会社の雇用形態や定年の延長なども考えなければ、社会保障制度だけ変えても問題は解決しないでしょう。逆に、働きやすい社会になれば、国に負担してもらう金額が少なくても支えていけるのではないでしょうか。私は、なるべく子ども世代に負担をかけたくありません。
Dさん
いろいろな社会保障制度がありますが、それらを十分活用し切れていないし、制度について周知徹底されていない気がします。そうした中で、例えば本来使わなくても大丈夫な人が生活保護を受給し、困っている人が制度を知らず使えないという状況があります。行政は、申請しに来れば伝えるけれど、申請しに来ないと一切アプローチしてくれません。本当に困っている人をどう助けるか、制度を全体的にどう伝えていくかを考え直せば、新たに税金を徴収しなくても社会保障制度は持ち直すのではないでしょうか。
丹羽
私は社会保障制度に限らず、「自助」「共助」「公助」の3つが社会に必要だと考えています。  そうした中、社会保障制度の抱える問題の一つは、所得に余裕のある方とない方をどうするかということです。たとえ高齢者であっても、所得の多い方々はサービスを少し遠慮していただいて、若年世代の負担を軽くする努力が必要なのではないでしょうか。  もう一つの問題は、生活保護費がこの3年間で約25%も増えていることです。しかも地域による格差が非常に大きく、生活保護の割合が一番少ないのは富山県で2000軒に1軒、一番多いのが大阪府で200軒に1軒、とくに大阪市は20軒に1軒にのぼっています。基本的には、汗を流した者が報われる社会でなければ、やがてこの国は衰退していくことになります。  かつて、ローマ帝国が隆盛を極めました。ある皇帝が毎日のパンをタダで配布し、週末にはサーカスを見せることで、ローマ市民から絶大な支持を集めます。しかし、やがて財政が行き詰まり、ローマ帝国は滅亡してしまいました。  社会保障だけでなくすべての問題について言えるのは、給付がある場合は必ず負担があるということです。個人や企業から集めた税金は、個人に給付するのではなく、社会全体で共用できるものに使うのが本来の姿であり、生活保護費の増大は憂うべきことです。
Cさん
所得のある人が辞退するというのを制度化するには、全員が同じ考え方を持たなければうまくいかないでしょう。でも世の中そう考える人だけではないし、自分自身がそういう立場になったら辞退しないのではないかと思ってしまうのですが……。
丹羽
もちろん、人間の感情として誰でも給付がないよりあった方がいいですよね。しかし、それではこれからの社会は成り立ちません。例えば児童手当は、960万円以上所得のある方も一律5000円給付されます。何千万円も所得のある方々が、果たして5000円を子どものため有意義に使っているのか、社会全体の中で考え直さなければなりません。  現在、国と地方の累積債務は約1千兆円です。これは赤ちゃんからお年寄りまで国民1人当たり約700万円の借金を背負っていることになります。このままでは未来が危ういので、これからは「あれもやります、これもやります」と耳障りのいい話だけをするのではなく、正直に実情を訴えながらみんなで安心できるような未来を築いていきたいと考えています。
Dさん
自助努力は、どうすれば広げていけるのでしょう? 例えば企業で退職金を従業員に積み立てさせる制度がありますが、実践しない人が多い。そう考えると、社会保障制度についても自助努力をするよう投げかけても、結局やらない人が多いのではないでしょうか。
丹羽
私は違うと思います。話が飛んで恐縮ですが、日本人というのは非常に社会的なマナーが素晴らしいんですね。東日本大震災のとき、援助の食糧を争って奪い合うことなく、じっと整列して受け取っていて、その姿を見た外国のメディアが「日本はなんて素晴らしい国なんだ」と驚き、絶賛しました。このような日本の美徳は今後も守り続けなければなりません。  こういう例もあります。長野県下伊那郡下條村では、道路を補修したいけれど予算がないので、住民の手で道路工事をしたのです。これは極端な例ですが、今後は徐々にそういう時代になっていくでしょう。基本的なことは行政機関が行うけれども、みんなで助け合う「自助」が不可欠です。

少子化をどう見るか?

意見交換会 画像2丹羽 少子化について、茨城県内でもつくば市などの都市部には待機児童がたくさんいますが、県北にはほとんどいません。地域の実情に合わせた対策が必要です。また、少子化だけに目を向けるのではなく、男女均等社会の中で、働きながら暮らしをエンジョイできる世の中をつくらなければ、この問題は解決できないでしょう。

Bさん
私はずっとつくば市に住んでいるので、あまり少子化を感じたことがありません。TXが開通してからは世帯の流入が進み、小学校や中学校が足りない状態だと聞いています。少子化というのはもっと大都市で、男女平等に働く環境が整っている地域に多いのかもしれません。地域によって問題意識が違うと思います。
丹羽
その通りです。社会全体では間違いなく少子化ですが、つくば市に関しては平均年齢が40.3歳と全国的に見ても若く、それだけ若い方々が集まってきています。
Cさん
少子化と男女共同参画社会が同時に進んできたように思います。僕の周りでも、女性は育休制度があっても子どもが大きくなるまでは仕事ができない、育休後に職場に戻るのが難しいなど、いろいろな声を耳にします。女性の社会進出を推し進めたことが、少子化の一因ではないでしょうか。
Aさん
働く女性が増えていることに加え、近年は結婚率が下がり、離婚率が上がってシングルマザーも増えています。お互いの仕事が忙し過ぎること、それでいて給料が安く夫婦の意識がすれ違うことが離婚の要因になっているようです。そこを何とかしないと、少子化の解決に結びつきません。いま、財源が少ないからといろいろな制度を抑えようとしていますが、負の連鎖になる恐れがあります。
丹羽
問題の核心をついたご意見です。私もシングルマザーの問題については、「母と子支援議員連盟」をつくって取り組んできました。現実問題として、シングルマザーの方は仕事に就きにくく、賃金が低いという深刻な現状があります。予算というのは、ムダを削って必要なところへ集中的に投入するのが基本だと私自身は考えています。
Fさん
私の子どもが通う小学校には2人きょうだい、3人きょうだいのご家庭もたくさんあります。ただ、私自身は子どもを幼稚園に入れるときに待機しましたし、小学生の今は児童館に預けていますが、働きながらの子育ては大変です。手当てをいただいていますが、働かないといけないし、もう一人生むのは正直厳しいのが現状です。
Eさん
例えば海外では仕事より家庭に重きをおく人が多い。しかし日本は学校教育で、どうやって自分らしく生きるかを教え、その段階で仕事が大事だという考えが女性にも浸透しています。けれども、結果的に仕事と子育ての両立は難しく、少子化が進んだのではないでしょうか。社会保障だけで子育てできる制度をつくるのではなく、仕事に対する考え方という根本的な部分からアプローチするといいのかなと思います。
丹羽
まったくそうですね。要は子どもを生んで将来への希望が持てるような社会づくりが必要だということでしょう。

つくば市に未来を描けるか?

意見交換会 画像3Bさん つくば市は街の雰囲気が本当に良くて、土日はイーアスが家族連れであふれ返り、駐車場も満タンです。つくば市が、そうした家族の生活のモデル像をつくっていけたらと感じています。私は地元愛が強いので(笑)。

丹羽 素晴らしいと思います(笑)。つくば市はとても恵まれていて、いろいろな顔を持っています。125カ国7000人を超える外国人が居住する国際都市。9カ所の工業団地。300を超える研究機関と2万人以上の研究者、7000人を超える博士の集積。大学が3校。筑波山をはじめとする恵まれた自然環境。TXの開通。  そういうすべての面で、他の地方都市から羨望されるような快適な都市を着実につくっています。今後さらに、新しい住民の方々と、かねてから住んでいる方々との交流を深めることで、よりグレードアップしたつくば市になっていくのではないでしょうか。

Aさん
つくば市は科学と自然が融合する都市で、県内でも他県から見てもとてもいい街です。もし、どこかの都市が悪いイメージから抜け出したいと考えたとき、「まず目指すならつくば市」と言われるような都市にしたいですね。
丹羽
市民の皆様お一人ひとりがそういう気持ちを持ち、研究機関の方々、行政の方々、住民の方々がみんなでつくば市を育てていこうとすれば一体感も深まるでしょう。私はつくば市に期待し、さらに大きく飛躍できるよう及ばずながら努力していく所存です。
Cさん
僕が奈良の実家からつくば市に来て住んでみた感想は、きれいで住みやすい街ということです。一方で計画都市の匂いが強く、整備されすぎもどうかと思う部分もあります(笑)。まちづくりは行政が主導するより、市民が「モデル都市になろう」という意識をもって、みんなで進めていくのがいいと思います。
丹羽
私は今年の夏に機会があって、作谷の皆様が地域の草取りをしている様子を拝見しました。つくば市中心部だけでなく市内各所で、皆様方が協力し合ってきれいなまちづくりの努力をしていらっしゃいます。

あいさつ

丹羽
皆様方の率直なご意見や感想を伺うことができ、非常に有意義な意見交換会となりました。今後も、市民の皆様が助け合い、より一層素晴らしいつくば市へと飛躍されることをご期待申し上げております。
本日は、どうもありがとうございました。